ゆすらのブログ

イケメン大奥永光さん好きが書いた二次製作を保管したり、色々やろうかなと思っている場所です(///ω///)

親子遠足での妄想~永光編~

また1ヶ月が経って更新したら?とメールがハテナさんからとどいたよ!(;・∀・)

書いたもの置きたいので、ちょっとだけ。
ミニシナ。



私が息子の遠足へ行った時に妄想していたお話



親子遠足での妄想~永光編~


私「はぁ……皆と違う方向から攻めたから、誰も居なくて不安……」

公園と呼ぶには広すぎる所でのスタンプラリーに参加していた。
時間内にスタンプを集めるのだが、指定された場所にスタンプ押してくれる人がいるだけではなく、動き回っている人もいるから大変である。

私「どうしよう。時間がもうないのにまだ2つしか集めてない」

すると立ち止まって地図を見ていた私に後ろから声がかかった。

永「早く出発したのにまだそれだけとは……困った人ですね」
私「あ。。。バレてしまいましたか」
永「全く、どこを歩いたらこんなにもスタンプが避けてくれるのでしょうかね?」
私「う。。。」
永「ふふ、もう降参ですか」
私「ま、まだ頑張ります!」
永「しかし……」

綺麗な指が私の顎に掛り、顔を上に向けられた。

永「もう時間はありませんよ」
私「……っ」

妖しげに揺れる瞳が近づき頬が熱くなるのを感じた。こんなに人の多いところで恥ずかしいのに目が反らせない。

永「それでは代わりの印を私が授けましょう」
私「代わりって一体……」

顎から指が離れそのまま首筋をゆっくりとなぶるようになぞりながら襟を開かれる。
そのまま顔が近づき首もとへ吸い付かれた。

私「……んっ…」
やだ私ったら外なのに声が……

永「そんな声で啼いて、私を煽っているんですか?」
私「ち、違いますっ……」
永「遠慮せずともすべてが終わったら可愛がって差し上げますからね」

結局残りのスタンプは集めることができずに、首もとに赤い花びらの後が何個もつけられていた。

大奥運営様への要望

いつもお世話になってます。ゲーム内名前ゆすらと申します。
最近のイベントシナリオやがちゃシナリオでの内容についてちょっと疑問や要望があるので書いてみました。
イケメン大奥の永光さんがとても大好きです。
ホームページに掲載されている、永光さんの設定と言うのは無効なのでしょうか?
小動物耐性が極端に低かったり、束縛の度合いが高かったりとあの設定がほぼほぼ活かされてないと思うんです。
旧奥と呼ばれる前身のイケメン大奥恋の園での永光さんが好きな方がとても多いのはご承知かと思うのですが、あの時のとまでは望みませんがせめてそれまでに築き上げてきた設定やシナリオでの思い出を蔑ろにしないで欲しいなと思うんです。
最近の永光さんを書かれているライターさんのシナリオは設定無視されてますよね。小動物を相手にしたり、言わないような台詞言ってみたり、影武者ちゃんとの思い出の物を置いてきたりなんてありえないと思うんです。
永光さん好きな方が読んでガッカリしている事を知って欲しいのです。
続編が出た時、『ああ、また素敵な永光さんが帰ってきてくれた』と歓喜に湧いたものです。
各イベントで課金して永光さんのストを読んだり、希にしか出てきてくれない永光さんに会いたいためシナリオイベントに参加して課金して・・・と私達はお金を払ってまでも永光さんのシナリオが読みたくているんです。勿論そんなことは頼まれてもいませんが、私達はこの大奥にいる永光さんという人が好きなのです。
他のソシャゲで敬語で腹黒とかはいますが、他でもない独特な大奥という世界にいる永光さんを求めているんです。妖艶で狡猾で、独占欲が強くて、話し方も小気味いいそんな永光さんです。
それが、最近のシナリオには居ません。
ガッカリと落胆するような永光さんしか居ません。
何故でしょう?
書くライターさんによってこんなにも変わってしまうなら辞めていただきたいと思ってしまいます。
大奥総取締役という大事な役どころのキャラ設定を変えるのであれば、新章になった時に別の人物にして頂ければ問題なかったかなと思います。
正室候補、側室候補など、ほかの人でも問題ないような役ではない訳ですよね?旧奥からのあの永光さんが良かったという事だと私達は認識していいのですよね?
最近であれば、続編以降に書かれた永光さんのスト(永光さんと水尾様のイベとはだかがちゃ)を書かれているライターさんの事は支持できそうにありません。もう少し以前からある設定を考えていただけるそんなライターさんにお任せしたいと私達は思っています。
大好きなイケメン大奥をずっと愛していきたいために要望を出させていただきました。
こんな文章を出すのは心苦しいのですが、私達の落胆しているこの状況を少しでも分かっていただきたく思いました。
長々と読みにくい文章となりましたことをお詫び申し上げます。最後にこれからも素敵なイベントやシナリオを期待しています。ありがとうございました。

ここには普通のしか

このブログで全部作品置きたいけど、R18のは載せられないと思いまして・・・。
そうなるとなかなか無いっていう事に気がついた私です。

びっくりしたね~いつの間にか、えりょいのしか書いてないね~私の変態具合が段々お披露目されているね~知ってる人のが多いかも知れないけど(。>ω<。)

抵抗なく書けるようになったからどんどん浮かぶ訳ですが、やはり現代ものの方がすごく楽。
言葉、言い回しに悩んで辞書引いて・・・なんてしない。しろよって話ですがねΣ(´□`;)

どれだけ情景思い浮かばせて、艶やかにしっとりと空気感を出せるか。推しの永光さんが皆の心にすんなり入って行くのか。悩みます。
たいしたもの書けないけど、一応小豆位しかない脳で考えてます。

もっと国語、古文頑張っておくべきだった。
理系好きでそっちばっかりしてたのが悪い。
中学の卒業文集でも小説家になりたいとか書いてたのにね。大学ノート何冊かに恋愛もの書いてたっけw

さて、今はお風呂上がりで髪を乾かしてないから乾かそう。それをやってからブログ書けばいいのにできない私(笑)

~蛍~

闇夜に浮かぶ月が優しい光を降り注いでいた。
辺りは虫の音が響き渡り、部屋の中で寄り添う二人は気だるい幸せな余韻に浸っていた。


「そろそろ蛍の時期ですね」

「今度行ってみましょうか」

「はい。永光さんと一緒に行けるなら嬉しいです」


ふふっと嬉しそうに微笑む彼女は愛らしい。
いつでも少し恥ずかしそうに照れながら、まっすぐに自分だけを見てくれる。

そんな彼女を見ていると、こんなに幸せでいいだろうかと思ってしまう。今まで自分がしてきた事を思うと、本当にこれでいいのかと。

彼女の隣を歩む道を選んだ。
そんな自分は明るい道を歩んでいいのか。
今歩んでいる道の先は、暗い霧がかった茨の道かもしれない。


「永光さん?どうかしましたか?」


彼女がふと私の頬に手を添えて心配そうに尋ねてきた。眉を下げ覗き込んでくるその顔ですら愛おしい。


「いえ…蛍に嫉妬していただけですよ」

「蛍にですか?もぅ永光さんったら……」

「貴女の瞳に映っていいのは、この私だけです」


少し強引に唇を奪い舌を潜り込ませると、甘い吐息をこぼしながらも応じてくれた。
そして、そのまま朝まで彼女の身体に溺れていった。

________

ある朝、公務が始まる彼女をいつものように迎えに行く。


「上様、失礼致します」

「……はっ、あぁ」


いつもなら軽やかに返事をしてくれるはずなのだが様子がおかしい。嫌な予感で襖を開けると、左胸の辺りを握り苦しそうにしている。


「茜!大丈夫ですか!」


急いで駆け寄り彼女を抱き締めると身体を上下にし苦しそうに息をしている。
顔は青ざめ唇をきゅっと噛み耐えているように見えた。


「緒形殿を呼びます。少し待ってください」

「…大丈夫、です。少し、息苦しい、だけなので」

「どこが大丈夫なんです!」

「誰か、緒形殿を!」


騒ぎを聞き付けた稲葉が褥の準備をしてくれ、そこへ茜を横にさせた。
私は傍らに座り手を両手で包み顔を覗く。
浅い息を繰り返し、瞳は閉じたまま耐えている。


(一体何が彼女に起きているんです……)

(こんなことは今まで一度もなかったのに)


御殿医である緒形殿が診察している間に、春日局様も駆けつけた。
心配だとありありと顔に出ている春日局様を見るのは稀である。


「上様の様子は」

「ご心配なく。お疲れのようです」


診察をおえ部屋を出て行こうとした緒形殿は、春日局様へ目配せをする。無論私にも。


「茜。白湯を持ってきますね。少し待ってて下さい」


こくんと頷く彼女は先程より落ち着いてきたように見える。胸の辺りを握り閉めていた手も下ろされ、ゆっくりと呼吸している。
後は稲葉に頼み、前を行く二人に続いて部屋を出た。

そして春日局様の部屋へ入り腰を下ろすと、緒形殿が口を開く。


「茜さんの心の臓が、おかしな動きを見せています」

「どういう事なのだ」

「脈を診ますと定期的に刻まれておりません」

「……何」

「暫く様子見が必要かと。公務も少し減らされた方が良いですね」


(心の臓がおかしな動き……)
[newpage]

確かに連日の激務で疲れていた。
茜はそれを感じさせないくらいの笑顔で私との逢瀬もしてくれていた。


「永光さんと一緒に過ごせる方が、私は元気になれます」


ふわっと微笑まれると、可愛すぎるその姿を独占したくなり気が付くと毎晩のように求めていた。


(私としたことが、つい彼女に甘えすぎてしまいましたね)


どうも彼女が関わると自分を見失ってしまいそうになる。もう少し早く気が付いていればこんなことにはと思っても遅い訳で。

あんなに近くで彼女を見ていたのに、変化に気がつけなかった自分を責めながら葵の間へ戻る。
何事もなかったかのように茜は半身を起こしていた。


「あ、永光さん」

「寝ていないといけませんよ」

「もう何ともないので大丈夫ですよ。ご心配お掛けしてすみません」


こんなときにまで凛とした顔を見せてくれる。
健気にも心配かけまいとしているのだろう。
大丈夫なはずがない。あんなに苦しそうな顔は見たことがないのだから。


「ゆっくり休んで早く元気になってくれないと困ります」


起きていた彼女の体を支えまた横にさせると、心なしか軽く感じた。


「構ってくれる相手がいないとつまらないんです」

「ふふ。じゃあ頑張らなければいけませんね」

「では、眠るまで側にいます」


彼女の髪をすくように撫でていると気持ち良さそうに目を閉じた。間もなく寝息が聞こえてくる。
離れがたい気持ちはあったが、今は自分のやるべきことを済ませてこようと葵の間を後にした。

________

公務の数は減らしていったが、茜は体調は更に悪化していく。何をするにも苦しそうに胸を押さえる。しかし、公務の最中は辛い顔を見せず立派にやり遂げるが、葵の間に着くのがやっとでそのまま倒れ込むことが殆どである。


「茜様、もう明日からの公務は休みましょう」

「ダメだよ…稲葉。……まだ、沢山……やることが」

「これ以上はもういけません!春日局様に進言して参ります」


外でやり取りを聞いていた春日局様と私は共に葵の間へ入ると、稲葉は顔を上気させ膝をつき今にも立ち上がろうとしていた。


「茜、貴方をこれから静養させる事にした。このままでは今後の公務に差し支えるのでな。そして、お万の君を同行させよう」

「茜の事はこの私にお任せください」

「……しかし、上様不在、と言う…わけには……」

「貴方はそんなこと気にせず、ゆっくり休まれよ。そして、早く公務に戻るのだ。わかったな」
[newpage]

茜の意見は聞かないとばかりに踵を返し、春日局様は部屋を出ていかれた。残された私達は静養所に向かうべく荷造りを始め、私も自分の荷物をまとめるために部屋を後にした。


「茜、すぐに戻ります」

「……はい。永光さん」


いつもの笑みほどではないがそれでも彼女の微笑む顔を見て思った。身体が痛むはずなのにそれでも自分に対して微笑んでくれるその健気さに心が打たれると。

大奥総取締役の仕事を他人に任せるなど、今までの自分なら有り得ないことだったが、茜の一大事となれば途端に変わる。


(彼女を一人にしたくない。一時も離れず寄り添っていたい。心配でたまらないのです)


間もなくして療養所に向けて旅立った。
具合の悪い彼女に配慮するかたちで、ゆっくりと、負担をかけないようにこまめな休憩をとりつつ進んだ。

しかし、療養所に着いてから彼女の病は悪化していくのが悲しいくらいにわかった。
発熱が治まらず、食欲も無くなって、熱に浮かされて私の名を呼ぶ日々が続く。


「…えい、こうさん。えい、こ…さん」

「はい。傍に居ますよ。安心してください」


額から落ちる汗を拭っては水に浸しての繰り返しだった。その間も彼女の手を握り祈りを込める。
苦痛に歪むその顔を見てるだけでもとても辛い。
他には何もしてあげられないのか……
痛みを少しでも和らげてあげる術はないのか……

いっそのこと私が変わって差し上げたい。
もうこんなに辛そうな顔させないで欲しい。
私が何でも償います。だから茜を……。


「なか、ないで……下さい」


いつのまにか頬を伝ってこぼれ落ちていた温かな雫にさえ気が付かずいた。
こんな時まで私の心配などしなくてよいものを。
慌てて涙を拭き取り彼女を見つめる。


「永光さん。少し起こして、下さいますか」


背中に手を回して起こし、後ろから包み込むように抱きしめる。あと何度こうして彼女を抱きしめる事ができるのだろう。彼女の温かさを感じることが出来るのだろう。


「辛くありませんか?」

「はい。大丈夫です」

「永光さん。伝えたいことが、あるんです」

(……聞きたくありません。嫌です)

「はい。何でしょう」


心のうちは悟られないよう微笑みを保つ。
一瞬で崩れてしまいそうなその仮面は剥がせない。
今は、今だけは。
[newpage]

「こうして、永光さんの、香りに包まれると、とても幸せでした」

「優しく、見つめてくれる、その瞳が、大好きでした。いつも恥ずかしくて、でも、嬉しくて…」

「…でも、これからは、他の方に。……他の方と幸せに、なってください」

「何を言うんですか。そんな話なら聞きたくありません」

「大切な話です。私の事愛してくれて、ありがとう、ございました。私も永光さんを、愛せて良かった」


ここまで話すのもとても辛いのだろう。深呼吸をして少し間を開けてからまた話始める。


「自分でも、もう、分かるんです。だから……」

「永光さんに似た、聡明で、可愛い男の子が、欲しかったな……」

「っ……。私は貴女に似た女の子が良いです。男の子だと貴女を取られてしまうので」

「もう……永光さんったら。ふふ」

「笑ってる顔。綺麗ですよ」


こうして他愛もない話をするこの時間が止まればいいのに。このまま茜を抱きしめたままで……。

茜は静かにまた語り始める。


「私が、いなくなったあと、この髪の……一房を切って、蛍が見える場所に、埋めて下さいませんか?」

「貴女と一緒に行くんです。約束しましたから」

「…一緒に……」


嬉しそうに微笑んで涙を流す茜は瞼をそっと閉じる。とても幸せそうな笑顔だ。


「……最期に。永光さんの、腕の中で良かった」

「茜っ!目を開けてください!私を見てください!」

「愛して……れて、ありが……」

「私も愛してます!茜を、だからっ!」


体を上下させて苦しそうにしていたのが、落ち着きを見せ、穏やかな顔で寝ている。


「貴女と言う人は……本当に仕方ありませんね」

「私を置いて先に寝てしまうなんて、お仕置きが必要……っ」



(待って下さい!私を置いていかないで!)

「……いこうさ~ん!永光さん!」

「っ!茜っ!」

「あっ!痛いですよ?どうかしたんですか?」

急に茜の声が聞こえてきつく抱きすくめると、不安そうな顔で私を見つめていた。

(これは……一体)

「永光さんったらこんな所で寝てしまったんですか?風邪引いてしまいますよ」

「……夢、でしたか」

「大丈夫ですか?とても苦しそうでしたが、一体どんな夢を?」

「……忘れてしまいました」

「悪夢だったのなら、起きて良かったですね」


良かった。本当に良かった。
まさかあんな夢を見るなど思わなかったから。
茜の体温を感じほっと胸を撫で下ろす。


「……やはり気に入りません」

「え?」

「私を悲しませた罰を受けていただきます」

理不尽な理由で魅惑的に光る彼女の唇を奪った。

祝永光続編配信お祝い~ケモミミ編~

とうとう今日永光さんの続編配信となりました
待ちに待って何度挫折した事か……それはさておき。
そんな彼に配信のお祝いを贈りたいと思ってコレ持参してきました。
「永光さんどこかなぁ~」
キョロキョロと辺りを見渡していると、庭園にある木から降りたって麻兎が来てくれる。
「さっきから見てたけど、アンタなにしてるんだ?」
「あのね……」と事情を説明すると嬉しそうにニヤリと笑った。
「そんな楽しそうな事なら俺もついていく。今ならきっと自室にいるはずだ」
二人で永光さんの部屋へと急ぐ途中、稲葉火影の天使達に出会う。
「まだお渡しになられてなかったのですか?」
「あんなに頑張って作ったんだもん!早く永光様に渡したいよね!」
「アンタ達も勿論付いてくるんだろ?こんな楽しい見せ物ない」
何だかんだで結局ぞろぞろと四人で永光さんの部屋へと着いた。
「一体何の騒ぎです」
永光さんは私の顔を見たときは優しく微笑んでくれていたのに、後から姿が見えた三人を見ると明らかに不機嫌になっていた。
笑みは絶やさないけど分かる。。。
(永光さん恐い…後でお仕置かなぁ。
それはそれで嬉しいけどなんて言えない)

「今日は永光さんの続編配信日なのでささやかなお祝いを持ってきました」
おずおずと永光さんへ贈り物を渡す。
「それはありがとうございます。貴女からの贈り物だなんて嬉しい限りです。
二人きりなら…なお良かったのですが」
チラリと三人へ流し目をするが誰も目を合わせない。麻兎なんて頭の後ろに手を組んで口笛吹いてるし。天使達は二人で着物の直しあいしてるし。
「えっと!開けてみてくださいますか?頑張って作ってみたんです!」
と空気を変えたくて思わず早口になってしまった。
「これは…?動物の耳ですか?」
「はい!ネコの耳をカチューシャにしてみました。私の大好きな永光さんにとても似合うと思って」
少し強引に、笑顔で愛を込めてることを強調して言い切った。
「愛してる女から貰ったら着けない訳に行かないよな~永光が着けると腹の黒い狸に見えそうだけど」
素早く火影が手刀を麻兎に決めてくれた。火影は私に親指を立てて力強く頷く。
私も負けじと親指を立ててお返しした。
「お祝いですし、永光様も楽しんでみてはいかがでしょうか」稲葉の微笑みで決まった。
しばらく驚いていたが、頭にそれを着けてくれる。
「これで宜しいですか?」
ああん可愛い///
愛おしい彼のケモミミ姿がたまらない。
照れくさそうにこちらを見てくれるが、耳が折れていてかわいさ倍増してる。
こんな永光さん見られるなんて幸せすぎる……
「あれ?さっきまでピンとしていたのに、なんで、耳折れてるのかな?」
ふとした疑問をつい言ってしまった。
「その不思議なカチューシャは…もしかして
永光様の感情が現れるのかもしれませんね」
「ねぇ稲葉、それって永光さんにくっついてしまったと言うことなのかな?」
稲葉と顔を見合わせて首を傾げていると、
永光さんの耳がピクッと反応した。
「誰か、きます……この足音は夏津殿」
え?なにも聞こえないのに、永光さんたら一体どうしたんだろう……と思っていると、部屋に近づく足音が聞こえてくる。
「失礼します」
慇懃に礼をして夏津が入ってきた。すると私を見てため息をつきひと言
「お前こいつらに何した」
足下を見ると毛玉と白玉が付いてきていた。
「ちょっと作りたいものがあって、抜けた毛が欲しかったの。だからいっぱい撫でちゃった」
「なるほどな~生き物の霊が入ったって事か。
永光良かったな!ひねくれたアンタが素直になれる……」
倒れていた麻兎が納得したように起きながら呟いたが、それも火影が手刀で沈めてくれた。ありがとう火影。
「だからお前のところへ行きたいって騒いだのか。それにしてもなぜお万の君が、猫耳……」
夏津はそう言うとこれ以上関わりたくない、とばかりに二匹の猫を抱えて去っていった。
「永光さんもしかして、夏津の足音分かっていたんですか?」
「分かりましたよ。聞こえてなかったんですか?」
嬉しそうに耳が動くが、本人は普通にすました顔をしている。
「永光様随分楽しそう~耳があんなになって」
火影もそんな永光さん見て楽しそうにしている。
「本当に顔と耳が別になってるみたい。
そんな永光さんも凄く良いです!撫でても良いですか?」
そう言いながら近づき耳を触ると、耳がピクピク動く。
可愛い、とんでもなく可愛い。頑張って作った甲斐があった。
こんな姿が見られるなんて幸せです。
「いつまでそうしているつもりですか?大概にしてください」
ぴしゃりと言われるが、まんざらでもないようだ。

目元を見るとほんのり色づいている気がする。
「では我々は次の仕事に向かうとしましょう」
稲葉がそう言うと火影もああ、と言ったように察して頷き麻兎を起こすとひょいっと担いで「後は頑張りなよ」と私だけに聞こえる声で言い部屋を後にした。


「全く・・・貴女と言う人は何故これを人前で渡すのです」
「二人の時に渡そうとしていたんですが、皆に会ったらついてきてしまったので・・・」
するとそのまま手首を掴まれ腕の中へ閉じ込められる。
「こんな事をしなくても、私はいつも貴女に本音で接していますよ?」
「っ・・・いつも意地悪されるので、
お返しに愛らしい姿が見たかっただけです・・・」
思わず照れて俯く私に
「毎晩のように私だけにしか見せない、貴女の愛らしい姿を見ているからですか?」
頬を撫でながらなおも意地悪な言葉を続ける。
「そ、そんなの永光さんにしか見せませんっ」
顔をあげて永光さんの紫色の瞳を見つめると、
「当たり前です。貴女は私のものです」
後頭部を強く引き寄せ啄むような口づけを繰り返した。
徐々に角度を変え深くなる口づけに目まいがしそうになる。
「続編が始まったらもっと貴女を翻弄して、もっと虜にして差し上げますよ。楽しみにしていてくださいね」
唇を触れさせたまま永光さんは囁いた。
私は期待と不安を胸に今日の午後を待ちわびる。
永光さんはそっとケモミミを外して微笑んでいた。





この続きは続編でお楽しみください。
ありがとうございました。
2017.2.27   ゆすら