ゆすらのブログ

イケメン大奥永光さん好きが書いた二次製作を保管したり、色々やろうかなと思っている場所です(///ω///)

祝永光続編配信お祝い~ケモミミ編~

とうとう今日永光さんの続編配信となりました
待ちに待って何度挫折した事か……それはさておき。
そんな彼に配信のお祝いを贈りたいと思ってコレ持参してきました。
「永光さんどこかなぁ~」
キョロキョロと辺りを見渡していると、庭園にある木から降りたって麻兎が来てくれる。
「さっきから見てたけど、アンタなにしてるんだ?」
「あのね……」と事情を説明すると嬉しそうにニヤリと笑った。
「そんな楽しそうな事なら俺もついていく。今ならきっと自室にいるはずだ」
二人で永光さんの部屋へと急ぐ途中、稲葉火影の天使達に出会う。
「まだお渡しになられてなかったのですか?」
「あんなに頑張って作ったんだもん!早く永光様に渡したいよね!」
「アンタ達も勿論付いてくるんだろ?こんな楽しい見せ物ない」
何だかんだで結局ぞろぞろと四人で永光さんの部屋へと着いた。
「一体何の騒ぎです」
永光さんは私の顔を見たときは優しく微笑んでくれていたのに、後から姿が見えた三人を見ると明らかに不機嫌になっていた。
笑みは絶やさないけど分かる。。。
(永光さん恐い…後でお仕置かなぁ。
それはそれで嬉しいけどなんて言えない)

「今日は永光さんの続編配信日なのでささやかなお祝いを持ってきました」
おずおずと永光さんへ贈り物を渡す。
「それはありがとうございます。貴女からの贈り物だなんて嬉しい限りです。
二人きりなら…なお良かったのですが」
チラリと三人へ流し目をするが誰も目を合わせない。麻兎なんて頭の後ろに手を組んで口笛吹いてるし。天使達は二人で着物の直しあいしてるし。
「えっと!開けてみてくださいますか?頑張って作ってみたんです!」
と空気を変えたくて思わず早口になってしまった。
「これは…?動物の耳ですか?」
「はい!ネコの耳をカチューシャにしてみました。私の大好きな永光さんにとても似合うと思って」
少し強引に、笑顔で愛を込めてることを強調して言い切った。
「愛してる女から貰ったら着けない訳に行かないよな~永光が着けると腹の黒い狸に見えそうだけど」
素早く火影が手刀を麻兎に決めてくれた。火影は私に親指を立てて力強く頷く。
私も負けじと親指を立ててお返しした。
「お祝いですし、永光様も楽しんでみてはいかがでしょうか」稲葉の微笑みで決まった。
しばらく驚いていたが、頭にそれを着けてくれる。
「これで宜しいですか?」
ああん可愛い///
愛おしい彼のケモミミ姿がたまらない。
照れくさそうにこちらを見てくれるが、耳が折れていてかわいさ倍増してる。
こんな永光さん見られるなんて幸せすぎる……
「あれ?さっきまでピンとしていたのに、なんで、耳折れてるのかな?」
ふとした疑問をつい言ってしまった。
「その不思議なカチューシャは…もしかして
永光様の感情が現れるのかもしれませんね」
「ねぇ稲葉、それって永光さんにくっついてしまったと言うことなのかな?」
稲葉と顔を見合わせて首を傾げていると、
永光さんの耳がピクッと反応した。
「誰か、きます……この足音は夏津殿」
え?なにも聞こえないのに、永光さんたら一体どうしたんだろう……と思っていると、部屋に近づく足音が聞こえてくる。
「失礼します」
慇懃に礼をして夏津が入ってきた。すると私を見てため息をつきひと言
「お前こいつらに何した」
足下を見ると毛玉と白玉が付いてきていた。
「ちょっと作りたいものがあって、抜けた毛が欲しかったの。だからいっぱい撫でちゃった」
「なるほどな~生き物の霊が入ったって事か。
永光良かったな!ひねくれたアンタが素直になれる……」
倒れていた麻兎が納得したように起きながら呟いたが、それも火影が手刀で沈めてくれた。ありがとう火影。
「だからお前のところへ行きたいって騒いだのか。それにしてもなぜお万の君が、猫耳……」
夏津はそう言うとこれ以上関わりたくない、とばかりに二匹の猫を抱えて去っていった。
「永光さんもしかして、夏津の足音分かっていたんですか?」
「分かりましたよ。聞こえてなかったんですか?」
嬉しそうに耳が動くが、本人は普通にすました顔をしている。
「永光様随分楽しそう~耳があんなになって」
火影もそんな永光さん見て楽しそうにしている。
「本当に顔と耳が別になってるみたい。
そんな永光さんも凄く良いです!撫でても良いですか?」
そう言いながら近づき耳を触ると、耳がピクピク動く。
可愛い、とんでもなく可愛い。頑張って作った甲斐があった。
こんな姿が見られるなんて幸せです。
「いつまでそうしているつもりですか?大概にしてください」
ぴしゃりと言われるが、まんざらでもないようだ。

目元を見るとほんのり色づいている気がする。
「では我々は次の仕事に向かうとしましょう」
稲葉がそう言うと火影もああ、と言ったように察して頷き麻兎を起こすとひょいっと担いで「後は頑張りなよ」と私だけに聞こえる声で言い部屋を後にした。


「全く・・・貴女と言う人は何故これを人前で渡すのです」
「二人の時に渡そうとしていたんですが、皆に会ったらついてきてしまったので・・・」
するとそのまま手首を掴まれ腕の中へ閉じ込められる。
「こんな事をしなくても、私はいつも貴女に本音で接していますよ?」
「っ・・・いつも意地悪されるので、
お返しに愛らしい姿が見たかっただけです・・・」
思わず照れて俯く私に
「毎晩のように私だけにしか見せない、貴女の愛らしい姿を見ているからですか?」
頬を撫でながらなおも意地悪な言葉を続ける。
「そ、そんなの永光さんにしか見せませんっ」
顔をあげて永光さんの紫色の瞳を見つめると、
「当たり前です。貴女は私のものです」
後頭部を強く引き寄せ啄むような口づけを繰り返した。
徐々に角度を変え深くなる口づけに目まいがしそうになる。
「続編が始まったらもっと貴女を翻弄して、もっと虜にして差し上げますよ。楽しみにしていてくださいね」
唇を触れさせたまま永光さんは囁いた。
私は期待と不安を胸に今日の午後を待ちわびる。
永光さんはそっとケモミミを外して微笑んでいた。





この続きは続編でお楽しみください。
ありがとうございました。
2017.2.27   ゆすら